近年、高齢者による交通事故が増えています。
高速道路の逆走の約70%は、高齢者によるものです。
そのため、高齢者の事故を防ぐために、75歳以上の高齢者が免許の更新をするときに、「予備検査」と「高齢車講習」を受けることになっています。
では、この「予備検査」と「高齢車講習」は、どのようなことを行っているのでしょうか?
詳しくお話ししますね。
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高齢者の免許更新で行われる「予備検査」と「高齢車講習」は、実車講習まである
平成21年に「75歳以上の運転免許更新」の内容が改正されて、高齢ドライバーが事故を起こさないように75歳以上の高齢者は、運転免許の講習のときに、「予備検査」と「高齢者講習」があります。
予備検査は、30分くらいかかり、料金は650円。
当日の月日や曜日を書いたり、イラストを見て記憶力をテストしたりします。
検査の結果は3段階あり、このあとの高齢者講習に結果が利用されます。
高齢者講習は、3時間くらいかかり、料金は5200円。
以下のような内容の講習と、予備検査の結果から指導員から助言があります。
■座学
高齢者が起こしがちな事故の実態に即して、逆走、片側へのはみだし、一時停止見過ごしなどを学ぶ。安全運転の心得を再度、認識するもの。
■適正検査
自動車操作検査機というものを使い、夜間視力、動体視力、視野検査、精度を高めた聴力検査などを行う。通常の(若い世代の)検査の中身を濃くしたようなもの。
■実車
教習所のコース内で実施。一時停止、見通しの悪い交差点での走行、S字カーブ、坂道走行…など、高齢者が不得意だったり、見落としがちな部分を走行し、検査官と確認する。ひとり10~15分。
(引用元:ベストカー)
このように、75歳以上になると、運転免許の更新のときに、検査や講習を受けることになるんです。
高齢者講習は、あくまでも講習であって試験ではない
予備検査と高齢者講習は、上記のような内容で行われますが、これはあくまでも講習であって試験ではないという問題があります。
そのため、試験などの結果から判断力が劣ってきていると分かっても、「あなたは判断力が劣っているので、そろそろ運転をやめてください」と強制することができないんです。
なので、判断力が劣っていても、講習を受ければ引き続き運転ができてしまうんです。
重大事故を起こしてしまう可能性があるのに、ハンドルを握れるというのはかなり危険ですよね。
ですが、2017年4月から、認知症の疑いがある人は医師の診断が必要になり、認知症と診断されたり医師の診断を受けなかったりしたら、免許の取り消しになるように、現在、法整備が行われているようです。
また、「認知症の疑いがあるから、医師のお墨付きの診断書がないとハンドルは握れませんよ」という通達を出して、運転免許の自主返納も促すようにしていくそうですよ。
※認知症の恐れのある高齢者は、医師の診断が必要になるように法整備中
⇒認知症の高齢者の車の運転はどのくらい危険?医師の診断が義務化に
重大事故を起こす前に、ハンドルを握らないようにすることは、命を守るためには大切なことですよね。
今後、どのように法整備が行われていくか注目しましょう。